体外受精はこんな人に向いている

体外受精はこんな人に向いている

女性側の要因

・卵管性不妊(閉塞、水腫など)
・免疫性不妊(抗精子抗体)
・高年齢(37歳以上が目安)

 

男性側の要因

・重症の男性不妊

 

男女共の要因

・人工授精を5〜6回しても妊娠しない
・原因不明不妊

 

体外受精のしくみ

卵子と精子を体外で受精して子宮に戻す方法
卵巣から採取した卵子と精子を体外で受精させて、受精卵を培養してから子宮に戻します。頻繁な通院や卵巣刺激による副作用など、女性の身体への負担は大きいですが、人工授精より妊娠率は高い方法です。

 

顕微授精のしくみ

採卵・採精までは体外受精と同じで、卵子に直接、1個の精子を注入
顕微授精は、精子の状態が極端に良くない場合に、多く採用されます。
採卵・採精後に、顕微鏡で卵子の中に直接精子を針で注入します。

 

体外受精・顕微授精の手順

 

準備開始

夫婦ともに検査
女性は感染症や抗精子抗体の有無、各種ホルモンの値などを調べます。
この検査結果で卵巣刺激法のどの方法が向いているかを判断します。
男性は感染症や精液検査、精子の奇形率などを調べます。

 

約2週間かけて卵巣刺激

多くの卵子を育てる
一度に複数の卵子を採卵できるように、排卵誘発剤を使って、卵巣を刺激し、多くの卵子を育てます。この卵巣刺激には、いくつかの方法があり、どんな薬をどれくらい使うのかも人によって違ってきます。

 

卵胞が育ってきたら

成熟した卵子を取り出す
卵胞が十分育て、成熟してきたら、採卵日を決めます。
採卵の前々日に排卵を促す注射を打ち、36時間後に成熟した卵子を取り出します。

 

体外受精 手術の日

女性はかなりの負担
妻は手術が必要になりますが、必ずしも麻酔するわけではありませんが、
抗菌剤の点滴をします。時間は10分ほどです。
夫は採精して精子を提出します。

 

精子と卵子の合体

胚培養士の仕事
採卵した卵子は培養液の中で洗浄し、シャーレで精子を振りかけます。
専用の培養器に入れて、受精を1日待ちます。

 

受精卵の培養

厳重に管理される受精卵
受精が確認できた受精卵は、卵管と同じ環境の培養器の中で培養します。

 

受精卵を子宮に戻す胚移植

採卵から3〜5日後
排卵数や受精した数、移植予定の受精卵について医師と相談します。
受精卵が複数ある場合、どの受精卵を戻すのかを相談する必要があるのです。
この受精卵を子宮に戻すのはカテーテルで膣から入れるので痛みはありません。
休んでから帰宅できるほどです。

 

自分に合う卵巣刺激法が治療の成功を左右する

 

体外受精の成功のカギと卵巣刺激法です。
女性の年齢やAMH値、月経1〜3日目に調べる前胞状卵胞の数などから、
どの刺激法にするかを決めます。

 

体外受精で妊娠しなかった場合は、次回は刺激法を変えてみるのです。
そのバリエーションがある施設が治療には求められます。
そのため、専門クリニックや大きな病院で受診したほうが賢明です。

 

 

費用の目安

 

体外受精・顕微授精を受けた費用は、約20万円〜50万円位
今のところ、まだ保険適用ではないので自由診療になります。
そのため、費用はクリニックによって差があります。
排卵・培養など項目に料金を定める施設もあれば、
採卵から胚移植までトータルの料金としている施設もあります。
排卵刺激方法によっても金額も違ってきます。



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