精子を子宮内へ直接送り込むのが人工授精

精子を子宮内へ直接送り込むのが人工授精

人工授精と自然妊娠との違いは、精子が自力で子宮に入るか、人工的に管を通して入るかの違いでしかないのです。

 

そのため、人工授精は身体的負担が少なく、その後の受精、着床、妊娠までの過程は自然妊娠とまったく同じです。

 

人工授精で妊娠する条件

人工授精は精子と卵子が出逢いやすいように、サポートする治療法ですが、
タイミング法がうまくいかないからというだけではなく、人工授精をした方が良い条件があります。

  • 頸管粘液が少ない
  • フーナーテストで問題があった
    (フーナーテストは性交した後に受診して子宮頚管粘液の中にある精子の状態を見る検査)
  • 射精障害や性交障害、精子の数が少ない

 

人工授精のステップ

 

検査

不妊の基本検査を受けます。
超音波検査で卵胞の大きさ、子宮内膜をミリ単位で計測します。
尿検査や血液検査で、排卵前に上昇するLHホルモンの値も測定します。

排卵日を特定

排卵誘発剤を使う場合もあります。

精子をとる

院内で再精する場合は採取した精液を使います。
自宅で再精する場合は容器に精液を採取し、1時間以内に病院に届けます。

精子を洗浄し濃縮する

顕微鏡で元気に動く精子の数をカウントし、遠心分離機で洗浄と濃縮します。

子宮に注入

診察台で柔らかいカテーテルで精子を女性に注入します。
痛みもなく、麻酔の必要もありません。

帰宅してから

診注入後は感染予防のために抗生物質薬を内服します。

 

人工授精の回数限度

 

人工授精を5〜6回やっても、それまでに妊娠しない場合は、
体外受精へのステップアップを考えます。
女性の年齢が30代後半なら、早めに検討する必要があります。

 

 

費用の目安

 

人工授精を受けた費用は、約1万円〜5万円位
今のところ、まだ保険適用ではないので自由診療になります。
そのため、費用はクリニックによって差があります。
精子を洗浄濃縮するやり方ではなく、スイムアップ法(培養液の中を泳ぎ上がる精子を選別する方法)の場合は、若干高くなります。


 

次は体外受精・顕微授精のステップと概算費用


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